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院内保育所紹介〜神戸新聞より〜

神戸新聞に、宮地病院の院内保育所「キッズクラブもとやま」の紹介記事が掲載されました。

 

ワーク・ライフ・バランス 職員安心 仕事に専念

生後八ヶ月から三歳の子どもたちが、英会話や音楽遊びなどを楽しむ隣の部屋で、ケアマネジャーらが介護保険の申請事務をてきぱきとこなす。

神戸市東灘区本山中町の「キッズクラブもとやま」は、医療法人明倫会宮地病院が約二年前、隣接するビル内に開設した院内保育所だ。現在、職員の子ら十四人が通う。院内保育所には珍しく地域にも開放し、育児への助言や交流を求める専業主婦の母親たちの一時利用も多い。

「看護や介護は二十四時間態勢の大変な仕事。いい医療を提供するには働きやすい職場づくりが不可欠。職員に心配ごとが多ければ安全を確保できません。」院長の宮地千尋さんの考えだ。

同院は阪神・淡路大震災で全壊。地域の要望に応えて二年後に再建した経験から、より患者や地域を大切にする医療を目指した。無料の健康相談など地域貢献活動に取り組む一方で、職場環境の改善にも力を入れている。

職員満足度調査や休業者の職場復帰支援プログラムなどに取り組み、過去三年間の育児休業取得率は100%。今年三月には医療機関の就労環境を評価する大阪の特定非営利活動法人(NPO法人)から「働きやすい病院」として全国で九番目に認定された。

看護師は人材確保難といわれる中、同病院では看護師の採用が増えた。総務担当者は「人材確保に大きく寄与している」とみる。

二歳の長男を預けて働く居宅介護支援事業所の鍋島恵美さんは、以前勤めていた介護施設は残業が多く、出産を機に退職。ケアマネジャーの資格を取り再就職先を探していた時、同病院の求人広告に「保育所完備」とあり、飛びついた。「隣の部屋にいるので安心して仕事に打ち込める。同僚にも子供の顔が知られ、一般の職場より育児との両立に理解を得られていると思う」と話す。

自身も働きながら二人の子供を育てた宮地院長。「当時は男性同様の働き方をしなければならず大変だった」との思いも原動力になっている。「女性医師が増えたが出産で辞めてしまう人が多い。医師不足解消のためにも長く働ける環境をつくりたい」と、良い職場とよい医療を追求する。

平成20年9月21日 神戸新聞の記事

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