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VARADとは

 新MRI装置の導入により、今まで実施できなかったVSRAD(ブイエスラド)の検査が実施可能になりました。

 VSRADという名前は、英語の頭文字を取って名付けられており、Voxel-Based-Specific Regional Analysis System for Atrophy Detectionの略です。すなわち、ボクセル毎に特定領域を解析し、萎縮評価を支援するシステムという意味です。

 VSRADとは、MRI装置で得られた脳画像情報をコンピュータ処理して診断支援情報を提供するものであり、関心領域(扁桃を含む両側海馬傍回付近)における脳の萎縮度等の情報を提供するプログラムです。

 アルツハイマー型認知症(AD)の原因である脳の萎縮を調べるので、重症化を防ぐために重要な早期発見にも効果的と言えます。

 健常者との萎縮の度合いを解析し、画像表示およびプリンタ印刷を行います。通常のMRI検査に約11分延長してできる検査法です。VSRAD単体の検査はできません。(算定できません)

 ただし、VSRADは、画像診断を補助するシステムであり、VSRADのみでADの診断は行えません。VSRADはあくまでADに特徴的に萎縮がみられる領域の萎縮度合いを客観的に評価するもので、萎縮がみられてもADとは限りませんので、ご留意ください。