ボツリヌス療法
上下肢痙縮(けいしゅく)に対するボツリヌス療法
ボツリヌス療法
宮地病院では、外来診療にてボツリヌス療法(ボトックス®)を実施しています。
脳卒中後遺症などによる、上下肢の痙縮(つっぱり)がある方が対象です。
ボツリヌス療法とは?
ボツリヌス菌(食中毒の原因菌)が作り出す天然のたんぱく質(ボツリヌストキシン)を有効成分とする薬を筋肉内に注射する治療法です。ボツリヌストキシンには、筋肉を緊張させている神経の働きを抑える作用があります。そのためボツリヌストキシンを注射すると、筋肉の緊張をやわらげることができるのです。ボツリヌス菌そのものを注射するわけではないので、ボツリヌス菌に感染する危険性はございません。
ボツリヌス療法の効果とは?
ボツリヌス療法により、以下のような効果が期待されます。
- 手足の筋肉がやわらかくなり、動かしやすくなることで日常生活動作が行いやすくなります。
- 関節が固まって動きにくくなったり、変形するのを予防できます。
- 手足の筋肉のつっぱり(痙縮)をやわらげることにより、痙縮による痛みを緩和する効果が期待できます。
次のような症状でお困りではないですか?是非ご相談ください。
- 痙縮が原因で痛みがある、肘が曲がるなどの容姿の問題
- 清拭などの時に指が開けない、脇が開かない
- 手が伸びない、物が抑えられない、物がつかめない、物が離せない
- 足首が内側に入ってしまう
- 足の趾に力が入って曲がってしまう
![ボツリヌス療法](/motoyama/cmn/uniq/guide/img_botulinum_01.png)
![ボツリヌス療法](/motoyama/cmn/uniq/guide/img_botulinum_02.png)
脳卒中の後遺症、痙縮およびボトックス®については、詳しくは、以下のリンク先のwebサイト(グラクソ・スミスクライン社のホームページ)に詳しく説明されています。ご参照ください。
治療を希望される方へ
- 宮地病院へご連絡
お電話にてご連絡ください。
診察の予約を行います。
宮地病院代表番号:078-451-1221 - 医師の診察
※紹介状をお持ちください。
医師の診察を行います。痙縮によって困っていることなどを医師と相談し、治療可能かどうかの判断をします。
治療可能な場合は、治療の目標を決め注射日の予約をします。 - ボツリヌス療法(注射)
- 自主トレーニング
注射後は患部をストレッチしてください。 - 医師の診察
また医師と症状や治療の効果などを相談しながら、次回の注射について判断します。 - 2回目以降のボツリヌス療法
2回目の注射以降は、②~⑥を繰り返します。
(但し、1回目の注射から2回目の注射まで3か月以上空ける必要性があります。)
外来担当医および診察日
山田 尚基
- 診療日
- 土曜日(不定期)午前9時~16時
詳しい診察日に関しましては、電話にてお問合せまたは、当院のHPのTMS療法ページやFacebookに記載しておりますので、そちらをご確認下さい。