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ユマニチュードを用いた認知症ケア

 宮地病院では、フランス発の認知症ケア技法であるユマニチュード®の考えを取り入れ、患者様により良いケアが提供できるように取組んでいます。

20200622ユマニチュード宮地病院イメージ

 

 ユマニチュードとは、「人間らしさを取り戻す」ことを意味する造語で、ケアを必要とする全ての人に向けて「あなたは大切な存在」という事を伝えるケア技法です。
 「あなたは大切な存在なんだ」と伝えることで、ケアを受ける人に「自分は人間であり、かけがえのない存在である」と思い起させ、安心感や自己肯定感を育み、その人らしさを取り戻します。

 

ユマニチュードでは、「見る」「話す」「触れる」「立つ」という4つの要素を用いてケアを行います。

 

ユマニチュード 見る

見る
 ケアを始め前に、水平に目を合わせて、正面から、顔を近づけて、見つめる時間を長くとるようにします。

 「平等」や「親密」「愛情」などの肯定的なメッセージを相手に送り、「大切に思っている」ことを伝えます。

 

ユマニチュード 話す

話す
 肯定的な言葉を用いて、優しいトーンで、穏やかに話しかけます。返事や頷き等の反応がない場合には、自分がケアしている状況を実況中継する「オートフィードバック」という技法を用います。

 

ユマニチュード 触れる

触れる
 手のひら全体で広い面積で、なでるように優しく触れます。5歳の子供以上の力を使わないように意識し、優しくケアをします。

ユマニチュード 立つ

立つ
 立つことで、人間としての尊厳を自覚させます。

 また、「立つ」ことには、骨に加重をかけて骨粗しょう症を防いだり、筋力の低下を防ぐとともに、血液循環を改善し、肺の容量を増やす効果も期待できます。